2022年01月27日

豊里友行写真集『東京ベクトル』(2008年刊・沖縄書房)

豊里友行写真集『東京ベクトル』(2008年刊・沖縄書房)
豊里友行写真集『東京ベクトル』(2008年12月31日刊・沖縄書房)。

出版社沖縄書房代表の豊里友行のひとり出版社で当時、師事していた樋口健二氏の編集による写真集の構成になっている。
写真セレクトは、私、豊里の写真から樋口健二氏のチョイスで構成されている。
当時は、写真集を編集する経験もなかったので、ここから少しずつ私なりの写真集が出版されることになる。
出版社といっても何のノウハウもない写真家の思いだけで写真集を成してきました。
最初の『東京ベクトル』は、豊里友行の初めての写真集でしたが、ここから出版社沖縄書房の悪戦苦闘の印刷物との格闘の日々が今なお続いています。思えば、とてつもない人生や労力を費やしてきました。
どの1冊1冊にも写真にかける情熱を抱いて止むに止まれない思いを託してきました。
2008年の夏くらいからモノクロ・プリントは、当時、中部写真館の久場良信さんに依頼しました。
印刷所では、そのプリントからスキャニングしてA4横サイズ、右綴じ、150ページ、無線綴じで実質上の自費出版でした。
ここから出版社として写真集文化を普及させたいなという志は、スタートしています。
ですが、本当に俳人で写真家として作品集を出すことは、とても資金の遣り繰りから行商にいたるまで人生の財産と思います。
それにしても私は、自力というのが、とても脆弱な写真家でした。
当時の私が、写真を撮ることに比重を置き過ぎていたこと。
写真家としての成熟は、写真撮影の経験を積むことは云うまでもありませんが、写真セレクトや写真プリント、写真集編集、行商などどれも大切なことだと思います。

ちなみに2022年の私は、今でもこの『東京ベクトル』を読みながら撮影の写真試行を試みています。
もちろん私は、沖縄で沖縄なりの写真撮影を日々、試行錯誤しています。


<主な著作>
豊里友行句集「バーコードの森」(2002年、天荒俳句会)
豊里友行写真集「東京ベクトル」(2008年、沖縄書房)
アンソロジー句集「新撰 21」(2009年、邑書林、共著)
豊里友行写真録「彫刻家金城実の世界」(2010年、沖縄書房)
豊里友行写真集「沖縄 1999-2010―戦世・普天間・辺野古」(2010年、沖縄書房)
豊里友行写真集・増補改訂版「沖縄 1999-2010―戦世・普天間・辺野古」(2010年、沖縄書房)
豊里友行写真集「辺野古」(2014年、沖縄書房)
豊里友行写真集・増補改訂版「辺野古」(2015年、沖縄書房)
豊里友行写真集「オキナワンブルー―抗う海と集魂の唄」(2015年、未來社)
豊里友行句集「地球の音符」(2015年、沖縄書房)
豊里友行写真集「南風の根―沖縄 1995-2017」(2017年、沖縄書房)
豊里友行写真集「おきなわ 辺野古―怒り・抵抗・希望」(2018年、沖縄書房)
豊里友行写真集「遺骨が呼んでいる 国吉勇さんの遺骨収集人生」(2018年、沖縄書房)
「現代俳句精鋭選集18」(2019 年、東京四季出版、共著)
豊里友行写真録「市場んちゅ 旧・那覇市第一牧志公設市場」(2019年、沖縄書房)
「おきなわ辺野古の貌―今を撮る 豊里友行フォト・アイ」(2020年、榕樹書林)
豊里友行句集「宇宙の音符」(2020年、沖縄書房)
豊里友行写真録「コザ銀天街」(2020年、沖縄書房)
「豊里友行の沖縄写真特急便 コロナ元年より」(2021年、沖縄書房)
「沖縄戦の戦争遺品」(2021年、新日本出版)
「豊里友行の沖縄写真特急便 OKINWA」(2021年、沖縄書房)
「豊里友行の沖縄写真特急便 北谷のハロウィン」(2021年、沖縄書房)
豊里友行句集「ういるす籠り」(2021年、沖縄書房)
「豊里友行の沖縄写真特急便 とよチャンネル」(2021年、沖縄書房)








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